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録音のコツ

iPhoneの録音が電話やアラームで止まるときの対策

会議の途中で電話が鳴り、気づいたら録音が止まっていた。講義の終盤でアラームが鳴り、後半が録れていなかった。そんな経験がある方に向けて、録音を途切れさせないための設定と、録音前に確かめたいことをまとめました。

更新日:2026年9月29日 ・ 開発者 Toshio Okamura

結論:録音の前におやすみモードをオンにすると、着信音や通知音が消音になり、途切れる原因を減らせます。

ただし、時計アプリのアラームはおやすみモード中でも鳴ります。許可した相手や、3分以内にかけ直してきた相手の着信も、設定によっては鳴ります。そして、電話に出れば録音は止まります。

VoiceScribeでは、録音の開始と終了に合わせておやすみモードを切り替え、録音中だけアラームをオフにできます(iPhoneの「ショートカット」の追加が必要。既定はオフ)。それでも中断されたときは、アプリに戻って「続きから録音を再開」を選べます。ただし、中断していた間の音声は録音されません。

録音が途中で止まる主な原因

iPhoneのマイクやスピーカーは、アプリどうしで取り合いになります。録音中に別の機能が音を使い始めると、録音が中断されることがあります。よくあるきっかけは次のとおりです。

この中で、事前の設定で減らせるのは「着信」「通知」「アラーム」です。まずはiPhoneの標準機能でできることから見ていきます。

iPhoneの標準機能でできる対策

1. おやすみモードをオンにする

おやすみモードは、iPhoneの「集中モード」の1つです。オンにすると、着信音・警告音・通知音が消音になります。コントロールセンターの「集中モード」から「おやすみモード」をタップすると、すぐに切り替えられます。

録音を始める直前にオンにし、終わったらオフに戻します。戻し忘れると、会議のあとの電話にも気づけません。

2. 着信を許可する相手を見直す

おやすみモードでも、次の着信は鳴るように設定できます。「設定」→「集中モード」→「おやすみモード」→「連絡先」で確認します。

大事な会議の録音では、許可する相手を必要な人だけに絞るのが確実です。ただし、家族からの急ぎの連絡も届かなくなります。どこまで絞るかは、ご自身の状況に合わせて決めてください。なお、「緊急時は鳴らす」をオンにした連絡先は、集中モードの設定にかかわらず知らせるようにできます。

3. 機内モードは「録音後の通信」に注意して使う

機内モードをオンにすると、最初はWi-Fi・Bluetooth・モバイルデータ通信がオフになります。携帯電話の回線を使う通話は届かなくなるので、着信で止まる心配はほぼなくなります。

ただし、注意点が3つあります。

録音そのものは、iPhoneの中に保存するアプリなら機内モードでもできます。VoiceScribeも、録音はiPhoneの中に保存します。ただし録音を停止すると、すぐに音声をサーバーへ送って文字起こしを始めます。通信がない状態で停止すると送信に失敗するので、停止する前に機内モードを解除してください。

4. 電池と空き容量を確かめる

2時間の講義や長い会議では、途中の電池切れがいちばんの失敗です。できれば充電しながら録音します。VoiceScribeは、録音中に画面が自動で消えないようにしているため、画面を表示したままだと電池を使います。画面をロックしても録音は続きます。

空き容量は「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」で確認できます。VoiceScribeの録音は、設定上の音質から計算すると1時間あたりおよそ30MBが目安です。

5. 本番の前に一度テストする

初めて使う設定は、本番の前に試しておきます。おやすみモードをオンにして30秒ほど録音し、家族などに電話をかけてもらって、着信音が鳴らないか、録音がきちんと再生できるかを確認します。

標準機能だけでは防げないこと

おやすみモードは便利ですが、万能ではありません。次の4つは、標準機能だけでは残ります。

残るリスク理由できる対策
アラームが鳴るおやすみモード・消音モードは、時計アプリのアラーム音に影響しない録音前に時計アプリでアラームをオフにし、終わったら戻す
許可した相手の着信「通知を許可」の連絡先・連絡先グループ・繰り返しの着信は鳴る設定にできる録音前に許可の設定を見直す
電話に出ると止まるマイクが通話に使われる録音中は電話に出ない。出たら、通話後に録音をやり直す
オン・オフの戻し忘れ手作業で切り替えるため録音が終わったら、おやすみモードとアラームを元に戻す

Apple公式サポートで確認(2026年9月29日確認)。内容はiOSの更新で変わることがあります。
出典:iPhoneでアラームを設定・変更する方法 ・ おやすみモードのオン/オフを切り替える方法 ・ 集中モードで通知を許可する/オフにする ・ 旅行用のiPhone設定を選択する(機内モード) ・ iPhoneやiPadのストレージを確認する方法

特に見落としやすいのがアラームです。Appleの公式サポートにも、おやすみモードや消音モードはアラーム音に影響しないと書かれています。「16:00 お迎え」のような予定のアラームは、録音中でも鳴ります。

VoiceScribeでできる対策

iPhoneのアプリは、おやすみモードを直接切り替えることができません。そこでVoiceScribeは、iPhoneの「ショートカット」アプリを呼び出して、録音の開始と終了に合わせて切り替えます。

録音中は自動でおやすみモード

録音ボタンを押すと、画面が一瞬ショートカットに切り替わり、おやすみモードをオンにしてから自動で戻り、録音が始まります。録音を停止すると、おやすみモードをオフに戻します。

録音中はアラームも止める

録音を始めるときに、その時点でオンになっているアラームをオフにします。録音を終えると、止めたアラームだけをオンに戻します。おやすみモードと両方オンにしている場合は、1つのショートカットでまとめて切り替えるので、画面の切り替わりは1回です。

設定の手順

  1. VoiceScribeの「設定」→「録音と文字起こし」→「録音中の機能」を開きます。
  2. 「録音中はおやすみモード」と、必要なら「録音中はアラームも止める」をオンにします。
  3. それぞれの「ショートカットを追加」を押し、開いた画面で「ショートカットを追加」を押します。
  4. 初めて録音するときに確認が出たら、「集中モードの変更」「アラームの変更」は「常に許可」、「VoiceScribeで開きますか?」は「開く」を選びます。
VoiceScribeの「録音中の機能」画面。「録音中はおやすみモード」と「録音中はアラームも止める」のスイッチが並んでいる
「録音中の機能」画面(App Storeの紹介画像)

条件と限界:どちらも既定はオフで、ショートカットの追加が必要です。録音中はスイッチを切り替えられないので、録音の前に設定してください。おやすみモードで許可している相手や、繰り返しの着信は鳴ることがあり、電話に出れば録音は止まります。また、中断されたあとに「終了して保存」を選んだ場合や、アプリが終了した場合は、おやすみモードがオンのまま残ることがあります。そのときは手動でオフにしてください。

ショートカットが見つからないなどで切り替えに失敗しても、録音はそのまま始まり、画面でお知らせします。ショートカットの画面から戻らなかった場合は、録音は始まりません。もう一度録音ボタンを押してください。

止めたアラームを戻せなかった場合は、次にアプリを開いたときに「止めたアラームを戻しますか?」と確認します。止めた時刻を受け取れなかった場合は、自動では戻せないため、時計アプリで確認するようお知らせします。

中断されたときの動きと、残る音声・残らない音声

対策をしても、中断が起きることはあります。VoiceScribeは「中断は起きるもの」として、中断されたあとに録音を続けやすくしています。

  1. 録音が中断されると、「録音が中断されました」という通知を出します(通知を許可している場合)。
  2. VoiceScribeに戻ると、「続きから録音を再開」か「終了して保存」を選ぶ画面が出ます。アプリを閉じてしまった場合も、次に開いたときに同じ画面が出ます。
  3. 「続きから録音を再開」を選ぶと、録音時間の表示は0に戻らず、中断した時点の続きから数えます。

ここで大事なのは、「続きから再開できる」ことと「中断中の音声が残る」ことは別だという点です。

区間どうなるか
中断する前iPhoneの中に保存されています
中断していた間(通話中など)録音されません。あとから取り戻すこともできません
再開したあと続きとして録音します。中断の前と後は別々の音声ファイルとして保存され、録音のタイトルに「中断あり」が付きます

通話中など、まだマイクが使えない状態で再開を押すと、「再開できませんでした」と表示されます。その場合も、ここまでの録音は保存されています。通話が終わってから、もう一度録音してください。

おやすみモードを使っていると、中断の通知も消音になります。気づきやすくしたい場合は、おやすみモードの「通知を許可」にVoiceScribeを追加しておくと、おやすみモード中でも通知を受け取れます。

録音中のおやすみモード・アラーム停止を試す

VoiceScribeは毎月3時間まで無料。録音の開始と終了に合わせて、おやすみモードとアラームを切り替えられます(ショートカットの追加が必要です)。

App Storeで無料ダウンロード

録音前のチェックリスト

どの録音アプリを使う場合でも役立つ確認項目です。大事な会議や取材の前に、上から順に確かめてください。

確認することやり方・目安
電池長い録音は充電しながら。ケーブルが届く席を選ぶ
空き容量「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」。VoiceScribeは1時間およそ30MBが目安
おやすみモード録音の直前にオン(VoiceScribeなら自動で切り替えも可)
着信を許可する相手「通知を許可」の連絡先と、連絡先グループからの着信を確認
繰り返しの着信3分以内の2回目の着信は鳴る設定にできる。必要に応じてオフ
アラーム時計アプリで、録音中に鳴る時刻のアラームがないか確認
音の出るアプリ録音中は動画や音楽のアプリで再生しない
通信機内モードを使うなら、録音を停止する前に解除(VoiceScribeの場合)
テスト録音30秒録って再生し、声が入っているか確認
終わったあとおやすみモードとアラームが元に戻っているか確認

録音できた音声を文字にする方法は、iPhoneのボイスメモ・音声ファイルを文字起こしする方法にまとめています。

よくある質問

電話に出ても録音を続ける方法はありますか?

ありません。電話に出るとマイクが通話に使われるため、録音は止まります。VoiceScribeでは、通話が終わってアプリに戻ると「続きから録音を再開」を選べます。通話していた間の音声は録音されません。

おやすみモードにしたのに、電話が鳴ったのはなぜですか?

おやすみモードでも、「通知を許可」に追加した連絡先や連絡先グループからの着信、同じ相手から3分以内に2回以上かかってきた着信(繰り返しの着信)は、鳴るように設定できます。「設定」→「集中モード」→「おやすみモード」→「連絡先」を確認してください。

アラームがオフのまま戻らなかったらどうなりますか?

VoiceScribeは、録音中に止めたアラームを戻せなかったとき、次にアプリを開いたときに「止めたアラームを戻しますか?」と確認します。止めた時刻を受け取れなかった場合は自動で戻せないため、時計アプリでアラームを確認するようお知らせします。

中断されたあと、どちらを選べばいいですか?

会議が続いているなら「続きから録音を再開」です。録音時間は続きから数えます。会議が終わっている場合や、今日はここまでにしたい場合は「終了して保存」を選ぶと、中断した時点までの録音が保存されます。